蟹座

・4大エレメント・・・水

 

エレメントは常に、火→地→風→水の順番に移行し、水まで行くと、また火に繋がっていきます。この流れをふまえると、は常に風を否定することになり、風で地の価値観を壊すことによって、分かれて現れた、自分の感情と対象の感情を同化しようとします。地では自分の感情、つまり火と対象の間に、自分の感情を感じさせてくれる対象を価値づける価値観がありましたが、風ではその主観的な価値観が壊され、自分の感情(対象)と対象をつなぐものとして、自分視点ではない共通のツールである言葉や情報が重要視されました。このとき、主観的な価値観がなければ、自分と対象の区別はないので、自分の感情、つまり火は、逆に自分を含め、どの対象にも存在していることになります。つまり、風では、それぞれの感情、つまり火と火の間に言葉や情報があって、それぞれの火が関係を持ちながら独立している状態です。そして、水では、独立しているそれぞれの感情、つまり火を同化しようとします。風で区別のなくなった自分の感情とそれ以外の感情は、言葉や情報などの自分視点でない共通のツールを通じて、同じ感情になったとき同化します。これは水星座の重要なキーワードの「共感」です。何かと何かが同化するということはそれぞれが等しくなるということです。それぞれが等しいものにならなければ、ひとつのものになることはできませんから。風で、自分を含む対象の感情の主体と客体の区別がなくなっても、まだ同化はできません。誰の感情かという区別はなくなっても、それぞれの感情がどういうものかという点では等しくありません。水では、風で主体と客体の区別がなくなった自分を含む対象同士の感情、つまりそれぞれの火を、共通のツールを通じて、等しいものにし、同化し、共感しようとします。風で「想像」した実際はないもので仮定や可能性であった他者、言葉、情報などは、水でその存在を「信じる」ことによって、自分の感情と結びつき、同化し、絶対的なものになります。自分の感情とつながれば、自分の感情は生きている限り絶対存在するので、それは仮定や可能性ではなくなります。

 

蟹座の水

 

ひとつ前の双子座では、特定の対象に執着することを避け、自分と不特定で複数の未知の対象をそれぞれ独立した状態に保っていて、対象が人の場合、比較や競争の対象だと認識していましたが、蟹座では、複数の対象をひとつの集団と認識し、その集団内で共有されている感情に同化し、共感しようとし、対象がその集団内の人の場合、仲間や家族など同調し合う対象だと認識するようになります。自分の感情と対象の感情を同化させ、共感しようとする点において水星座らしいと言えます。

 

他の水星座との違い

 

他の水星座では、性質の枠組みは同じでも、同化し共感しようとする対象と、対象との関係性に違いがあります。その違いを以下に書いていきたいと思います。

 

蟹座:  時間的、空間的に限定された集団や他者を対象にして同化し共感しようとする(この集団とは特定の集団も指すが、はっきりと集団を対象にしているというよりは、自分に関わる対象のまとまりを全体的に指している)。対象の感情に自分の感情を合わせようとする。

 

蠍座:  時間的、空間的に限定されていて、自分とは切り離された他者としての他者やそれを含む集団を対象にして同化し共感しようとする(この他者はひとつ前の天秤座で確立した他者で、自分の存在意義を求めない他者。つまり、他人が決めた自分が自分であるということ)。自分の感情と対象の感情を互いに壊し合い、ひとつのものとして再生させようとする。

 

魚座:  時間的、空間的に限定されていないすべてに存在する心を対象にして同化し、共感しようとする(この心とは、ひとつ前の水瓶座で、山羊座の社会的価値観を壊し、人類がそれぞれの心を基準にして生き、心で繋がる自由で平等な世界を目指したが、その心で、それは突き詰めれば区別がない)。すべてにある心は、自分と対象との区別が全くないので、どちらに合わせるかという概念がない。

 

・3区分・・・活動宮

 

3区分は、常に活動宮→不動宮→柔軟宮の順番に以降し、柔軟宮まで行くと、また活動宮に移行します。春夏秋冬の季節のそれぞれのはじめが活動宮に該当します。夏の最初の星座なの蟹座は活動宮です。活動宮は何かを始める性質が強い、一方で持続力は弱いとされています。

 

・4テーマ・・・人間性や情操の育成

 

活動宮から柔軟宮までで1つのテーマと考えた時、12星座は4つのテーマに分かれますが、その4つのテーマのうちの2番である人間性や情操の育成というテーマのグループに属します。

 

・2領域・・・個人領域

 

12星座を2つの領域に分ける時、牡羊座から乙女座までの前半6星座は個人領域に属します。

 

・時間数字・・・4

 

・180度の星座との関係性

 

180度の関係にある星座、つまりホロスコープ上で対極に位置している星座は互いに共通点と相違点を持ち合わせています。12星座には、前の星座を前提にして次の星座に移行するという流れの視点があり、牡羊座から始まり魚座で終わるとされているのですが、12星座を2分割した時、牡羊座から乙女座までの個人領域で、個人が完成し、天秤座から魚座までの社会領域で、前半の個人の流れを社会領域で再評価するという考えがあるので、ホロスコープ上で対極にある星座は、12星座の流れの視点においては共通点をもち、実践する領域の視点においては相違点を持つのです。以下に180度の星座との共通点と相違点をそれぞれ書きます。

 

山羊座との共通点

 

集団に迎合して、その空間的、時間的に限定された集団の統一の基準の中で自分の存在意義を求めます。この「空間的、時間的に限定された」というのは、蟹座は獅子座や乙女座と、山羊座水瓶座魚座と比較して使っている表現です。このベースの考えから派生した共通の性質を書きます。

 

・大衆的、一般的に他人から支持を得る

・協調性がある

・意思決定の基準が自分の外にある

・他人の目線を気にする

・没個性的

・自意識過剰

 

山羊座との相違点

 

山羊座は、自分に関係している社会に迎合して、その中で重要視されている価値観の中で自分の存在意義を求めようとするので、従おうとする集団の統一の基準は社会的価値観という明確なものです。一方で、蟹座は、自分の感情が及んでいる集団に迎合して、その中で共有されている感情の中で自分の存在意義を求めようとするので、従おうとする集団の統一の基準は感情という曖昧なものです。また、山羊座は、地星座で、ある価値観に基づいて対象を価値づけて、自分の感情、つまり火、を感じさせてくれる対象を価値ある対象と認識して、獲得しようとする性質があり、山羊座にとっての価値観とは社会的価値観なので、社会的価値観に基づき、社会の中の何かとして社会の中の様々なものを対象にして価値づけ、獲得し、自分の存在意義を感じようとしますが、このときあくまでもその対象は、自分の感情を感じさせ、自分の存在意義を感じさせてくれるためだけのものだと認識していて、自分と対象の関係性は一方的です。一方で、蟹座は水星座で、自分の感情と対象の感情を同化させ、共感しようとする性質があり、蟹座にとっての対象は自分の感情の及んでいる集団であり、その集団の感情と自分の感情を同化させ、共感し、受け入れられることで、自分の存在意義を感じようとするので、その対象と自分の感情はつながってひとつになっていて、自分と対象の関係性は双方的です。

 

・一つ前の星座からの流れ

 

12星座は一つ前の星座の性質を前提にして次の星座に移行するという考えがあるので、前後の星座の流れに目を向けてみると、星座の性質を理解しやすくなります。以下に1つ前の星座からの流れを書きます。

 

双子座からの流れ

 

双子座では、不特定で複数の未知の対象に自らアプローチしようとしました。ひとつ前の牡牛座で、特定のひとつの対象に執着しようとした性質を否定することで双子座に移行するので、双子座は、どの対象にも執着せず、自分と複数の対象をそれぞれ独立した状態に保っており、対象を競争、比較の対象と認識していました。これに対し、蟹座では、集団というひとつの対象に共感し、同化しようとします。この集団とは、双子座で認識された複数で未知の対象の集合です。それぞれ違うものがひとつのものになるには共通した何かが必要になりますが、この場合それは感情です。感情は自分を含め、すべての人に共通して存在していて、蟹座の集団は、この感情を統一の基準にして同化、つまり共感することよって作られています。集団の統一の基準となるこの共感は、双子座での他者との競争、比較の意識とは対照的です。蟹座のキーワードとしてよく家族という言葉があげられますが、この集団は、家族など規模の小さいものから世界などの規模の大きいものまで様々で、重要なのは自分の感情が及んでいる範囲に限定されるということです。12星座は、牡羊座から魚座に至るまで、自分の外の世界を徐々に広げていき、自分とその自分の外の世界との関係性の中で自分の存在を認識していくのですが、双子座では感覚、実感に基づいた主観的なフィルター、価値観をなくして客観的な視点で自分や対象を見ようとするので、比較競争をすることで、相対的に自分の存在を認識するのであり、双子座にとっての外の世界とは比較競争の対象となる想像のことを指していますが、蟹座では自分の感情が及んでいる集団で共有されている感情に同化共感して、馴染み、受け入れられることで、自分の存在を認識するのであり、蟹座にとっての外の世界とは同化、共感の対象となる自分の感情の及んでいる集団です。双子座での他者との比較や競争は、自分以外の人間との関係性の中で自分を認識することに繋がり、他者の目線を意識するようになりましたが、蟹座での集団への同化や共感は、感情を伴うので、他者の目線を意識する上で、好かれているかどうかや好きかどうかを重要視するようになります。

 

・基本的な性格

 

自分の意識が及んでいる集団や他者と関わるとき、そこで共有されている感情やその他者の感情に同化できるのかどうかに自分の存在意義を求めるので、他人に好かれているかどうかや、嫌われていないかどうかをかなり気にしやすく、集団や他者の感情、目線などに同調していく言動をしやすいです。この性質は他人の感情を読み取るのが比較的上手かったり、集団に嫌われないための振る舞いをするのが得意だったりすることにもつながっています。具体的には、自虐ネタや相手に親しみを抱かせるような下ネタや恋愛トークなど、自分を低く見せたり可愛く見せたりする言動をとりやすい傾向があります。また、他人の感情に敏感なことから、シャイな性格や異性に対しての惚れっぽい一面をもつ人が多いです。能力的な面では、模倣がうまく、真似るつもりがなくても他人に話し方を真似てしまったりします。

集団や他者の感情に同調したり、敏感であることは、排他的な一面やナルシストな性格にも繋がることがあります。自分や集団の感情に同調しない人を集団から除こうとしたり、常に自分が他人や集団にどう見られているのかを意識した上でよく思われようとするところがあります。また、自己主張したり、多くの人と違うことをすることに抵抗があり、あまり得意ではありません。集団や他者の感情に同化しようとするということは、それができるかどうかを重要視しているので、集団や他者に馴染めるまで、かなり人見知りであったり、馴染めないことを恐れて心を閉ざし関わることをやめたり、馴染んだ上で傷つくことがあるとヒステリックと言えるほど怒ったりします。

 

・太陽星座が蟹座

 

太陽星座は社会性や自分の人生を意識的に創造する力などを表します。なので、他人と関わっている時や、自分を意識的に活かしたい時、上の蟹座的や性質を発揮します。

 

・月星座が蟹座

 

月星座は根源的な欲求や無意識の感情などを表します。なので、無意識の感情の癖のような部分において、上の蟹座的な性質を発揮します。